四回目以降の転職では、外資系の会社に四社勤めて、その後、外資系的な労働条件で日系の会社に移るのだが、主に三〇代の頃の転職は、仕事をする場を選ぶための転職だったといえると思う。転職の際に、年金や退職金などで損をするわけでもあり、次の会社での年収が高い方がいい、ということがまったく考慮の外になったわけではないが、年収を上げることを主目的に転職を決めたケースはない。「仕事の場」という意味は、担当する仕事の内容であったり、自分が関わる仕事でどのような権限を持てるかということであったり、仕事をするうえでの周囲の環境ということであったりするのだが、会社の状況は変化することがあるし、特に、外資系の職場では、変化のスピードが速い。
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同一の職場で、長いこと満足できるとは限らない。日本の会社であっても、人事ローテーションや転勤などで、不本意な仕事の環境に置かれることが少なくない。こうしたときに、転職する機会を見つけることができると、自分の仕事のキャリアを守ることができるし、気分よく働くことができる。何より、自分の時間を有効活用できる。もちろん、現状への不満の解決手段として転職を活用するばかりでなく、せっかく身につけた自分の仕事上の能力を、より十分に活用することができる職場を求めて、積極的に転職することを考えてもいい。